手をつなぐ育成会とは

 1952(昭和27)年に、障がいを持つ3人の子供達の母親が我が子の幸せを願って、教育、福祉、就労などの施策の整備、充実を求めて、仲間の親・関係者・市民の皆さんに呼びかけたことをきっかけに、精神薄弱児育成会(別名 手をつなぐ親の会)が設立されました。あえて差別的な精神薄弱児という言葉を前に出し、我が子の将来のために活動を始めました。各都道府県にも育成会が結成され、障がい者の権利擁護と政策提言を行うため、全国の55の団体が正会員となり、「全国手をつなぐ育成会連合会」が発足しました。

佐倉市手をつなぐ育成会

本会は※心身障がい者(児)の生活を守り、教育育成と福祉の向上を計ることを目的とする。(佐倉市手をつなぐ育成会 会則第2条)

※心身障がい者とは、身体的な障がい、知的障がい、神経疾患などのために、日常生活において支障を抱えている人々を指します。心身障がい者には、車椅子を必要とする人、視覚障がい者、知的障がい者、自閉症スペクトラム障がい(ASD)を持つ人などが含まれます。

 昭和43年に障がいのある子どもの母親たちが集まり、「手をつなぐ親の会」が発足し、平成9年に「親の会」から「育成会」に改称し、現在に至っています。佐倉市において初の障がい者の親の会の設立でしたが、当時の主な活動目標は、義務教育の対象外とされていた子どもたちの療育・教育の場と日中の居場所づくりでした。このため、仲間を集め学習会等を催し、会員の要望をとりまとめ、行政や議会に要請を重ねました。その結果、「さくらんぼ園」や「よもぎの園」等が佐倉市立施設として整備され、その後、国の福祉政策の充実に伴い、昭和60年代に入ると社会福祉法人による施設整備が進み、千手園、木の宮学園、めいわ、ルミエール、オリオンハウス、とんぼ舎等が逐次開設されました。とりわけ、オリオンハウスは重度障がい者が通所でき、地域で暮らせる施設として、育成会が平成6年に無許可の小規模作業所を立ち上げ、その後地元篤志家の支援を得て開設に至ったものです。

近年も、育成会は「ことばの教室」の運営や、「CFC(ちゃれんじどフィットネスクラブ)」活動を開始するとともに、その時々の会員の意見・要望を関係方面に伝え、実現に向けての活動を行ってきました。平成30年には、育成会50周年を迎え、記念事業として、子ども達がお世話になった方々をお招きして「感謝の集い」を開催するとともに、「50周年記念誌」を発行しました。

近年、障がい者施策は大きく進展し充実してきていますが、障がい者が地域で安心して自分らしく生活するうえでの課題は多く、育成会として会員及び地域と連携して、共生社会実現に向け活動を継続し強化してまいります。

ニュース

2020年08月24日
お知らせに『親亡きあとのサポート』を載せました。
2020年04月19日
リンクのページを追加作成しました
2020年04月03日
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2020年04月01日
4月以降のスケジュール追記
2020年03月23日
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